凄井精之は○学生の少年。
彼は○学生にして早くも性に目覚めていた。

――どうにかして女の人とセックスできないかなぁ。ふひひ……。

そのようなことを日々考え生活する精之は、
容姿の悪さと陰湿な性格も相俟ってクラス中から気持ち悪がられ嫌われていた。

その日もいつものように精之は、クラスの人気者のヒロシに苛められた。

「クソッ!　ヒロシの奴、ちょっと女子に人気があるからって調子に乗りやがって!
い、いつか復讐してやるからな!」

陰で虚勢を張るも、彼に復讐の目処など立つはずもない。

しかし、その日の夜。精之は突如、原因不明の高熱にうなされる。
高熱は三日三晩続いたが、
ある朝それまで床に臥せていたのが嘘のように高熱は治まったのだった。

そして、その日から精之は超能力に目覚めた…

キモ少年、いじめっ子の母を堕とす!

それは金縛りのように他人の体の自由を奪えるというものだった。
それほど大それた能力でもないが、欣喜する精之少年。

「僕にもツキが回ってきたぞ!　
この能力を使えば非力な僕でもヒロシをボコボコにできる!
――いや、待てよ。それじゃやっぱり芸が無いな。

……そう言えば、確かヒロシのお母さんは若くて凄く美人だったよなぁ。
同級生の男子は皆ヒロシのお母さんに憧れてると言ってもいいくらいだ。
よしっ、決まりだ。息子の不始末は母親に償ってもらうとしよう。ふひひっ!」

こうして、キモ少年の暴走が始まるのだった..