それはこの国の現代において、どこにでもある光景。
どこにでもある片田舎の小さな町、どこにでもある公園、その傍に在り続けた、
子供達に「秘密基地」と呼ばれている廃倉庫。
主人公の譲葉(名前変更可)はそんな町に住むどこにでもいる普通の少女。
自身も幼い頃に遊び場としたその秘密基地が、老朽化により取り壊しになると聞き、
最後の記念に、思い出に浸りに、ふらりと足を踏み入れる。
その地下に広がっていた不思議な空間。
そこで、彼女は化け物に襲われ、その脅威から逃れようとした際、その奥へと足を踏み入れてしまう。
そこで出会った一人の少女。
彼女は譲葉に、フェアリーと自らを名乗る。
妖精の名を冠するその少女は、孤独に、数十年の月日をその地下で過ごしていた。
いつか自分を迎えに来るという「ママ」を待ち続けながら。
果たしてこの不思議な空間で、一体何があったのか。
少女は一体何者なのか。
そして譲葉とフェアリーの出会いが、この空間に何をもたらすのか…